自分が嫌いでなぜ悪い

27歳会社員 いまだに「意味」とか考えちゃう

人気俳優の年齢を追い越してしまったときの切なさと言ったら

 

27歳。まだ老いを意識してびくびくするような年齢ではないけれど、かといって「楽しければよくない?」とその場のノリだけではしゃげる年齢でもない。「ついこの間まで大学生だったから(震えぎみ)」という自意識はありつつも、新卒で入ってきた子を目の前にすると「若いな〜〜」と目を細めてしまうような、老いと若きのはざ間で揺れるお年頃だ。

 

たぶん、25歳を過ぎた頃からだと思う。人気が出てきた旬な俳優や歌手、スポーツ選手などをテレビで見ていると、自分より年下なことが多くなった。中川大志さんとか、菅田くんとか、高杉真宙さんとか。「最近ドラマでよく見るー。顔整ってる〜。かわいい〜。…96?96年生まれなの? めちゃ年下やないかい」。

 

箱根駅伝やオリンピックなんかを見ているとほんとにびっくりする。こんなに正々堂々と大きな舞台で活躍しているのに、自分よりも年下だなんて…。まだ20歳そこそこじゃないか。羽生くんだって、宇野くんだって、みんな年下。

 

 

彼・彼女らの年齢を知って押し寄せる、この何とも言えない寂寥感に名前はあるのだろうか。

 

 

別に驚くようなことではないのだ。昔大好きで大好きで仕方がなかった初代モーニング娘。だって、当時のメンバーは10代から20歳前後くらいだった。リーダーの中澤裕子さんだって、当時の私にはめちゃ大人に見えたけど、デビューした時は24歳とか。24歳なんてぜんぜんおぼこい。でもすでに何かを成し遂げた人になっていたのだ。自分が24歳だったときとはまったくちがう。

 

今までは、「今をときめく人」たちって、基本的に自分より年上だった。だからどうというわけではないけれど、どこか安心材料にはなっていたのかもしれない。「自分もそれくらいの年齢になったら、何者かにはなっているはず。迷いなく人生を歩めているはずーー」。

 

でも、ぜんぜんそんなことない。いまだに「人生どうしよう、今の仕事でいいのかな。お金大丈夫? 結婚とか出産とかそろそろ考えたほうがいいの?」、そんなことをぐるぐる考えるし、人生に確信めいたものもない。だからこそ、自分よりも若い人がすでに「何者」かになって活躍しているのを見ると、切ないような何とも言えない気持ちになるのかもしれない。こういう気持ちになるのって、歳を重ねるうえで皆が通る道なのだろうか…。

 

上を見れば、自分より上の年齢で活躍している人だってもちろんいることも知っている。でも、その活躍が何かと話題になる人が、自分よりも年下だと、ドキッとする。そのうちそれが普通のことになって、何にも思わなくなって、流行りさえも興味なくなる時が来るのかもしれないなあ。(現に最近までWANIMAを知らなかった)